東都大学野球1部で春秋連覇を初めて達成した国学院大は23日、横浜市内のグラウンドで年内最後の練習を行った。鳥山泰孝監督(46)は「21年はいい年になりました」とシーズンを振り返った。

東都では連覇を飾った一方で、日本一には届かなかった悔しさも味わった。11月に行われた明治神宮大会では、準決勝で中央学院大(関東5連盟第1代表)に敗れた。鳥山監督は「大学選手権も神宮大会も、勝ちきれなかったが(リーグ優勝の)その先を具体的に感じることができた。ここからが、本当の意味で国学院大の歴史が変わると思う」と来季への期待を寄せた。

新チームでは、オリックスから3位指名された福永奨捕手(4年=横浜)、西武から育成4位指名された川村啓真外野手(4年=日本文理)ら主力が抜けた。それでも、来年に向けて指揮官は「ポテンシャルは今年の4年生と変わらないか、それ以上。準備しているので、大丈夫です」と笑顔で話した。

目指すのは3連覇、そしてさらにその先だ。投手として入学したが、足の速さをいかすため今春リーグ戦後に外野手に転向した古江空知主将(3年=大分商)も「日本一になるべくしてなれるようにしたい。自分たちのチームをつくっていきたい」と力強い。

投手陣の柱として期待される楠茂将太投手(3年=旭川大高)は今オフ、直球に磨きをかけている。今年までは中継ぎでの起用が多かったが「先発としてチームを勝たせてこそ、信頼されると思う。先発を予測されても、勝つことが1番の目標」と話した。