マー君流の投球術でフル回転だ! ローテの柱として期待される日本ハム上沢直之投手(27)が、来季へ向け「中5日で投げてみたい気持ちもある。体力的には毎試合100球程度ならいけそう」と、登板間隔の短縮に意欲を示した。

24試合に登板した今季は、自己最多の160回1/3を投げたが、8月31日オリックス戦で7回135球を投げるなど球数がかさんだ。9月末にはリフレッシュもかねて登録抹消された期間もあった。「130球とかも投げましたけど、1年続くときつい。120球を超えてくると、疲れの残り方が全然違うので、中5日で投げるには投球数が重要になる」と課題を挙げた。

参考にするのは楽天田中将だ。155回2/3を投げ、総球数2311球のマー君に対し、上沢の投球数は2656球。わずか5イニングほどの違いで、345球もの差が生まれている。「僕と違って無駄なボールが無いなと。球数が少なく、常に3球勝負というイメージ。田中さんの投球を見て、今になって無駄なボールいらなかったなって思っています」と自身の組み立てを反省した。

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メンタルの強さも求められる。「田中さんのように、3球勝負ってなかなかできないんですよ。追い込んで(3球目が)甘く入ったら後悔するし」と、難しさも感じる。「ワンストライク、ツーストライクと、どう考えて投げているか聞いてみたい」。

日米通算181勝の右腕に投球術の伝授を熱望した。「球数を抑えられたら、今年以上の投球回数を投げられる。180回を目標にしたい」。来季はマー君流の全球勝負でフル回転する。【小林憲治】