今季まで10年間、日本ハムの監督を務め、新たに侍ジャパンの監督となった栗山英樹氏(60)を囲む「栗さん 感謝のつどい」が25日、北海道・栗山町スポーツセンターで開かれた。定員600人に対し、800人が応募。町民や道民だけでなく、大阪、東京、神奈川などからも集まった。紙吹雪の中、登場した栗山氏は「10年間、ありがとうございました」と感激の面持ちで頭を下げた。日本ハム時代の思い出を中心に、10年間を振り返った。

町の活性化へ、うれしい報告もあった。栗山高の生徒確保を目指し、発足する女子硬式野球部同好会。その初代監督に決まった金由起子氏(44)が登場した。女子野球日本代表で主将を務めた金氏は「侍ジャパンでプレーした経験を生かして、栗山町で女子選手を育てていきたい」と決意表明した。支援を続けてきた栗山氏は「僕以上に侍ジャパンを知っている方」と期待の言葉をかけた。

○…“栗山教授”としての初仕事は、新人教育になりそうだ。日本ハムに新設されたプロフェッサーへの就任が決まったばかり。来年1月9日から始まる新人合同自主トレで、講義を任される見込み。球団は2月以降、順次、対象選手を拡大して座学の時間を設けたい考えで、栗山プロフェッサーは「自分らしい形で、少しでも恩返し出来るようにしていきます」と、気を引き締めた。