東都大学野球1部の駒大が9日、都内の同大グラウンドで練習を始動した。

プロ注目の最速148キロ右腕、福山優希投手(3年=八戸学院光星)はプロ入りに向け「もちろん目指しますが、1日1日を大切に過ごしていかないと次のステージにはたどり着けないのかなと。その道につなげられるように頑張ります」と力を込めた。

昨年のリーグ戦、春秋全22試合登板(先発は春10試合、秋8試合)を果たした鉄腕は勢いを止めない。このオフは地元の青森・八戸市には帰省せず、練習を続けた。瞬発系のトレーニングやウエートトレーニングを毎日行ったが、現時点で満足はしていない。「練習のためにやっている訳ではなかったので、試合で結果が出てからです。今の段階では良かったのか、良くなかったのかとも言えません」と未来の自分に期待した。

ストイックに野球に励む一方、私生活ではアニメ「キングダム」にハマっているという。好きなキャラクターは王翦(おうせん)。「王騎(おうき)将軍はレジェンドなので。王翦将軍は『勝てる戦しかしない』という言葉にもある通り、ちゃんと準備をして、しっかりと状況把握をして戦いに臨んでいる。すごく勉強になります」。意識の面で野球の参考になることも多いという。

駒大OBで、同じくキングダムファンの西武若林楽人外野手(23)からは「漫画も読んだ方がいいよ」と勧められており、福山は「読もうかなと思っています」と笑顔をみせた。