社会貢献活動に積極的なプロ野球関係者を表彰する「ゴールデンスピリット賞」に阪神矢野燿大監督(53)が選ばれ、11日に発表された。矢野監督は自身のファンだった筋ジストロフィー患者を見舞ったことをきっかけに「応援してもらうばかりだった自分も恩返しがしたい」と、10年に「39矢野基金」を立ち上げた。

自らも毎年寄付し、引退後も講演活動などで協力を呼びかけた。「応援自動販売機プロジェクト」などで集めた売り上げの一部を基金に寄付。これをもとに患者へ電動車いす支援や甲子園球場への招待、大阪府児童福祉施設を対象にした野球・ソフトボール大会や文房具寄贈などを続けてきた。現在までに寄付総額は4500万円を超える。その地道な活動が評価された。