ソフトバンクの育成選手でただ1人宮崎キャンプA組入りした重田倫明投手(25)が、背水の覚悟でプロ4年目のスタートを切る。

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26日、福岡・筑後市のファーム施設で練習した重田は、キッパリと言い切った。「天国か地獄か、くらいの気持ちで、やってきたことを信じてチャンスをつかみ取りたい」。春季キャンプのA組入りは自身初。「育成4年目。それも大卒4年。今年26歳になる。ダメだったらクビだなと」と危機感を漂わせた。

年明けから沖縄でロッテ中村奨、小島らと自主トレに励み、刺激を受けた。この3年間は育成から周東、リチャード、尾形、渡辺、大関らが支配下登録。追い越される状況に「うーん、やはり悔しかった」と渋い顔で振り返った。

キャンプインから全力投球を誓っている。実戦登板にも意欲的だ。「打者に嫌だなと思わせるように。内角も突けるようになってきた」。文字通り「生存競争」をかけ、猛アピールするつもりだ。