新型コロナウイルスに感染していたソフトバンク松田宣浩内野手(38)が27日、福岡・筑後市のファーム施設で練習を再開した。PCR検査で2度の陰性を確認。ランニングではトレーナーからペース抑制を求められるほど精力的に動いた。

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コロナの恐怖を味わった。自主トレ先だった熊本県内のホテルで約10日間の隔離。「2、3日きつい症状が出た。やばかった。インフルエンザに近い感覚。いま1度、コロナは怖いなと思った」。自主トレは2日しかできなかったという。38度前後の発熱に、動く気にもなれない倦怠(けんたい)感。取材では「きつい」「きつかった」という言葉を計9回も発した。「感染してはいけないなというのを皆さんに伝えられたら」と呼びかけた。

22年は原点回帰の打撃フォームで臨む。近年はバットを担いでグリップエンドを上に向けていたが、脇を締めて下に向けるよう修正。初めて規定打席に到達した08年型のスタイルだ。「この2年は力強く遠くに飛ばしたいと思って、グッと上げて打っていたけど、ポイントを合わせるのが難しい。若い時みたいに落として、とにかくここ(インパクト)にだけ全集中できたら」。2000安打まで残り189本。ミート重視へシフトチェンジする。

今春キャンプは体力強化を重視する筑後のC組スタート。「1日でも早く宮崎のキャンプ地に入る」と復活を誓った。口周りにはひげを蓄え「藤本監督を意識!」と笑った。取材を終えると、マスク着用の上、小声で「熱男~!」と恒例のポーズ。元気な松田が帰ってきた。【只松憲】