ロッテ田村龍弘捕手(27)が28日、沖縄・石垣島での自主トレ後に、リモート取材に対応した。

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光星学院(現八戸学院光星、青森)から入団し、今季でプロ10年目。入団当時からの変化を尋ねると、「髪形くらいですかね」と笑いながら返し、続けた。

「なんか、自分の体と相談する時間がすごく増えましたね。夜とか、ふとしたらストレッチしているとか。そういうのが自然とできるようになりました」

試合中のアクシデントも含め、この2年は故障が多かった。正捕手の座が揺らぎ始めた。「本当に今年にかける思いというのは今まで以上に強いものがあるので。けがしたら終わり、の気持ちでオフは取り組んできました」。年明けからは2年連続で益田直也投手(32)らの自主トレに参加。石垣島で走り込んだ。

走った量がすごい。それまでは「トータルで(1日)2キロくらい」というが、この2年間は「1日6キロから8キロ。多い時で9キロ。100メートルとか200メートルとか、3種目くらいのメニュー(の合計距離)なので」と明かす。「妥協することなくやりきれました」と自信を持つ。

ドラフト1位で松川虎生捕手(18=市和歌山)が入団した。同じ大阪出身。「すごい明るくてかわいらしい、なんか、いじりがいがある感じ。見ていてすごくどっしりしているし、何でも物事言えるので」と話し「僕もたぶん、そんな感じだったと思うんですけど、周りから見たら」と笑う。

ルーキーが加わり、今後数年間の争いはますます激しくなる。今季の目標は「もちろん全試合出たいですけど」としながら「まず、もう1度100試合」と挑む。南国で走り込んだと一目瞭然の肌に、黒いヘアバンド、タンクトップ。画面越しに、マスクの白さが際立った。【金子真仁】