西武森友哉捕手(26)が「地味トレ」で頂点を目指す。28日、埼玉・所沢の球団施設で自主トレを行った。今オフの鍛錬は「走り込みや、たくさん打ち込むことはせず、体のバランスを整えることに重点を置いた。地味でキツいトレーニングです」と派手さはない。

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現時点での好感触がある。「昨季は、そういうトレーニングがおろそかになっていたので、自分で覚えてシーズン中も時間を見つけて継続してやっていけるように、自主トレの期間から始めました」と動機を明かした。「今の時点で体の変化が出てきたわけではありませんが、シーズンを通して必ず生きてくるトレーニングばかりだったので、良かったと思います」と確信を深めた。

沖縄での自主トレでもバランス良く過ごした。「菌に負けないように」。野菜、果物を摂取し、睡眠時間も確保して免疫力の維持に努めた。「キャンプでは、ケガだけは絶対にしないようにしたい。開幕に向けての調整になるので、練習の中でしっかりメリハリをつけて、自分の理想となる体のキレであったり、そのあたりを意識して調整できればと思います」と照準を定めた。

昨季はMVPを獲得した19年以来の打率3割を果たした。一方でチームは最下位に沈んだ。捕手という屋台骨はチームの成績が評価に色濃く反映される。「個人の成績はもちろん、昨年最下位だったのでチーム一丸となって優勝を目指していきたい。捕手をやる以上、バッテリーで勝ちたい。若い投手も多いですし、ドラ1、ドラ2でいい投手が入団していると聞いているので、若い力でチームを盛り上げられるよう頑張ります」と自覚を示した。【広重竜太郎】