阪神梅野隆太郎捕手(30)が、復活を期す藤浪に太鼓判を押した。1日遅れで沖縄・宜野座での先乗り合同自主トレに合流。さっそく右腕のブルペン投球の相手役を務めた。

迫り来る剛球を受け止めた。心地よい衝撃の残る左手と、互いの顔に充実感が表れた。150キロは出ていたかの質問に「それは出とう。余裕で出とる!」と博多弁でびっくり。毎年、春先から球を受けてきた経験から、賛辞を並べた。

「強い球を投げていた。びっくりするくらい、しっかり仕上がっていたイメージ。感覚もすごくいいって言っていた。気持ちよく慎太郎も投げられていたんじゃないかなと思うので、本当に内容の濃い投球でしたね。イメージ通りの球筋というのは例年より多いんじゃないかなって感じる。すごく楽しみですね」

いい時も悪い時も知る恋女房。投球後の会話でも、感覚のイメージは合致したという。藤浪と同様に、自身も改めて存在感を示すシーズンにしたい。優勝を争った昨季終盤、スランプで正捕手を坂本に譲った。オフには悩んだ末に、国内FA権を行使せずに残留を決断した。

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「もちろん全部出るつもりで挑戦していく。昨年、悔しい思いをしているから。自信を持ってやっているし、もちろん負けないという気持ちです」。気持ちは藤浪と同じ。正捕手の座を守るため、沖縄で熱く心を燃やす。

▽阪神秋山(ブルペン入りし直球中心に36球)「まず真っすぐをしっかり投げることを、キャンプでも続けていきたい」