立浪竜が沖縄キャンプを満点発進した。中日立浪和義新監督(52)が1日、沖縄・北谷キャンプで13年ぶりにユニホーム姿を披露。自らノックを打つなど精力的に動き、選手のオフの取り組みを「100点」と評価。

チーム再建へ、上々のスタートを切った。

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立浪監督がウインドブレーカーを脱いだ。新たに背負う「73」を初披露。現役を引退した09年以来となるユニホーム姿でキャンプ初日から精力的に動いた。練習前の円陣ではナインにゲキを飛ばした。「(アップの)体操からしっかり意識を高め、選手同士でぺちゃくちゃしゃべらずに」。緊張感をもって、練習に取り組む姿勢を求めた。

守備練習では自らバットを握り、京田らにノックを浴びせた。休む間もなく、ブルペンに直行。投手キャプテンに指名したエース大野雄大投手の投球練習を見守った。「飛ばさないように。走るのはいくら走ってもいい」と声をかけた。再びメイン球場に戻ると、ドラフト1位ブライト健太外野手(22=上武大)、同2位鵜飼航丞外野手(22=駒大)のフリー打撃をチェック。「インパクトの強さはルーキーではない」と柵越え14本でアピールした鵜飼を絶賛した。

視察に訪れたPL学園後輩の宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)を見かけると、即席臨時コーチとして京田への守備指導を依頼。約1時間続いた根尾、石川昂の居残り特打も見守った。午前9時から約8時間、ハードに追い込んだが、選手はしっかりとついてきた。「みんな、よく練習してきたと感じた。フリー打撃なんて我々が現役の初日なんて、(打球音が)ポポン、ポポン。仕上がりが早い。さらに(上に)行ってもらいたい。100点でいい」。秋季キャンプを打ち上げた時には、オフの取り組みを重要視していた。仕上がりに合格点をつけ、思わず目を細めた。

通算2480安打を積み重ねてきたミスタードラゴンズは強竜復活への切り札だ。11年ぶりのリーグ制覇へ、上々のスタートを切った。【伊東大介】