ベテランが存在感を見せた。チーム最年長42歳のヤクルト石川雅規が2日連続でブルペン入りし、捕手を座らせて100球を投げ込んだ。

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カーブ、シンカーなど変化球を3割近く交えて感覚を確かめると「真っすぐが速くない中でも、重要性は昨シーズン、改めて感じることができた。しっかり両サイドに真っすぐを投げ込める準備をしたい」と、直球の重要性を強調した。

初日にも50球を投じていた左腕は「若い頃もそうですけど、しっかり球数を放る。そういう調整をしてきたので。自分で信じながらやっていきたい」と、長年培ってきた調整法に自信の表情。見守った伊藤投手コーチも「まだ本人が変わりたいという意識がある以上は、まだまだ伸びしろがあると思う」とうなずいた。

奥川、高橋ら若手の台頭も著しいが「僕自身もまだまだ勝ちに飢えていますし、若手と競争をして開幕投手を目指したい。5番手、6番手でいいというつもりだと開幕ローテに入れないと思う」と、目標は高く設定する。通算177勝左腕が、今季も貪欲に白星をつかみにいく。【鈴木正章】

◆ヤクルト開幕ローテーション候補 小川、奥川、高橋、石川、高梨、金久保、原、サイスニード