西武山川穂高内野手(30)が6日、新型コロナ感染から復帰し、チームに合流した。山川にとっては、この日が22年のキャンプイン。「全試合4番」を目標に掲げ、新シーズンのスタートを切った。

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その声は、日曜日で観客も増した球場によく響いた。合流した山川はとにかく元気だった。「よっしゃー」「森、声出てないよ」など。背番号3の大きな体は通る声も相まって、よく目立った。昨夜は「ワクワクしてあんまり寝られなかった」。出遅れた1軍キャンプを引き締めながら楽しんだ。

その存在感はフリー打撃になると、さらに増した。44スイングで14本がフェンスを越えた。最初は軽打しながら、徐々に打球に角度を付けていく。5連発2度を含む14発の柵越えは、すべて最後から24球(6球×4セット)の中に詰まっていた。力感なく振ったスイングも、白球は軽々と遠くへ飛んでいった。ただ「あまり柵越えは気にしていない」と意に介さない。

というのも、今季のテーマという「お尻のはまり」を意識して振っていた。2年連続24本塁打と不本意なシーズンが続く。過去に痛めた右足首が理想の形に使えず、模索する中で打撃フォームが崩れる悪循環に陥っていた。今は構えのお尻がなじむ場所を決めることで、パワーを生む下半身も強く地面を捉え、スイングがうまく連動する感覚を得る。「お尻を決まれば足首も強く使える。軸足が決まる。足を上げた時にぶれない、頭が突っ込まない」。自主トレでも尻を鍛えるメニューを試し、継続する。

数字的な成績は深く考えず、口にもしないようにしている。ただ、こだわる場所がある。「全試合に必ず出る。絶対に4番を譲らないというのが最大の目標。(数字は)あまり考えずに1日1日4番を守ることを大切にやっていきたい」。不動の4番。そこにどっしりと尻を据え、シーズンを完遂する。【上田悠太】