中日に二刀流カルテットが誕生? 中日は23日、予定されていた日本ハムとの練習試合(名護)が雨天中止となり、午前中に打撃練習を終えた根尾昂内野手(21)、石川昂弥内野手(20)、岡林勇希外野手(20)、ドラフト2位新人の鵜飼航丞外野手(22=駒大)の若手野手4人が、そろってブルペン入りした。

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「投げているところも見たかったのでやってもらった。送球の練習にはいい。外野手は止まった状態から強いボールを投げるので。岡林とか肩の強さの割に送球的に安定感がない。根尾は一番安定している」。発案者の立浪監督は、守備での送球安定が目的だったことを明かした。甲子園優勝投手の根尾、石川昂はブルペンキャッチャーや周囲をうならせるピッチングを披露した。

大阪桐蔭で甲子園春夏連覇を達成した根尾は最速144キロ。東邦(愛知)のエースとして19年のセンバツに優勝した石川昂は135キロだが、鋭く曲がるスライダーも披露した。菰野時代は投手で、プロ入りと同時に外野手に専念した岡林は145キロを計測し、鵜飼も136キロをマーク。根尾と岡林に挟まれ、高校時代以来のブルペン投球を終えた石川昂は「投手ってきついなって思いました。両サイドは速いと思いました」と笑顔をみせた。立浪監督は「敗戦処理は、いっぱいいるな」とニヤリ。二刀流増産にまんざらでもない表情をのぞかせていた。

◆過去の主な野手登板 直近では20年の増田大(巨人)が8月6日阪神戦で登板。11点リードされた8回1死から登板し、1四球を与えるも無安打に抑えた。他には70年広瀬(南海)95年デストラーデ(西武)00年五十嵐(オリックス)ら。74年には高橋博士(日本ハム)が1試合で全ポジションを守る珍記録を作るために登板している。