開幕投手を務める西武高橋光成投手(25)は「4番」の入り方への意識を強めた。

初回2死。打者は巨人岡本和真内野手(25)。その初球の142キロカットボールはイメージした内角よりもホームベースの中心に吸い込まれた。

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はじき返された瞬間、膝をガクッと落とした。バックスクリーンへ放り込まれた。1発だけは絶対に避けたい状況。そこで甘く入ってしまった。「4番バッターに対して、その投球はシーズンに入ったらありえない。ホームランバッターにあんなボールは投げてはいけない。もっと冷静にバッターに向かっていけたら、もっと違った方向にいったんじゃないか」と猛省。シーズンでは絶対にやってはいけない教訓として、強く肝に銘じた。

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初回には丸佳浩外野手(32)に左翼スタンドへ先頭打者弾を浴びた。それはストレート一本に絞っていると分かって上で、あえて真っすぐで勝負した結果。「ファウルにできなかったのは問題」とした上で「あれは仕方ない」とまだ納得できた。ただ、2発目は「ありえない」と強く自分に言い聞かせた。

1回以降は3イニングで0を並べて結局、4回3安打2失点。マウンドを降りた後はブルペンへ向かった。「7回を投げきるイメージ」とシーズン本番を見据え、44球を投げた。

3月25日のオリックスとの開幕戦。投げ合うのは昨季沢村賞の山本由伸投手(23)が予想される。1点の重みは大きくなる。油断の1球が命取りになる。「状態をどんどん上げていかないといけない」。残り3週間。この日の反省材料を糧に、開幕のマウンドに向かう。【上田悠太】