開幕投手に決まっているソフトバンク千賀滉大投手(29)が、中12日の先発マウンドで4回2安打1失点にまとめた。新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の疑いで1度登板を回避したが「無事に投げられて良かった。4イニング目も落ちる感じはなかった」と、ひと安心の73球だった。

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神宮はレギュラーシーズンで登板なし。不慣れなマウンドで制球にやや苦しんだが、さすがの修正力だ。最速は156キロを計測。4回、先頭の相手主砲・村上を154キロ速球で空振り三振に打ち取った。昨季のセ・リーグ本塁打王が振り遅れるほど、直球に磨きをかけてきた。

初回は1番塩見にいきなり先頭弾を浴びても「本番じゃなくてラッキーと思っておきます」と、ネガティブな要素は深く考えない。藤本監督は「前回より良くなっている。真っすぐも来ていたし、開幕には問題ないと思います」と、改めて信頼を寄せた。

今後は中6日での18日広島戦(ペイペイドーム)の登板を経て、開幕戦の25日に向かう見込み。「次は今回よりも気持ちの入り方が違ってくる。自分の現状が分かったので、しっかり合わせていきたい」。エースは心配無用だ。【只松憲】