鮮烈なデビューを飾った阪神ドラフト4位の前川右京外野手(18=智弁学園)の父・栄二さん(49)がこの日の巨人戦を甲子園で観戦。マルチ安打を記録した愛息への思いを込め、日刊スポーツに手記を寄せた。

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3打席目の打った瞬間は感極まりました。「前川右京」と甲子園でコールされたときは期待に応えないといかんというプレッシャーがあったと思う。昨日、LINEで「自分が楽しんでできたらいいよ」と送りました。思いっきり振って勉強して、楽しんでくれたら、笑顔で見られたらなという思いで見守っていました。最終打席は右京らしい姿が見られたかな。

僕から見た右京は「負けず嫌い」。小さい頃は兄とけんかが絶えなかったですね。中学1年で軟式野球を始めたんですが、もっと成長したいという負けん気の強さで、その夏から硬式のチームに入りたいとお願いしてきました。

やっぱり右京にとって、甲子園は成長させてくれる特別な場所なんだと思いました。高校が寮ということもあって家族と過ごす時間があまりなかったけど、僕にとって甲子園が右京との再会の場所。お客さんがいる甲子園で野球をやれているのが本当にうれしい。自分の子でもあるんやけど、右京ファンの1人やと思っています。親でもあり、一番のファンでもあるような、これからも少しでも背中を押せられたらなと思っています。