北海道フロンティアリーグの士別サムライブレイズは18日、元近鉄のラルフ・ブライアント氏(60)を新監督として迎え入れることを発表した。

チームは昨年12月、元中日のトニ・ブランコ氏(41)の選手兼任監督就任を発表。しかし、ブランコ氏が諸事情で来日できず、代役としてブライアント氏に白羽の矢を立てた。

ブライアント氏は近鉄時代に本塁打王3度、打点王とMVPを1度ずつ獲得。豪快な打撃とともに、俳優エディ・マーフィーに似たルックスと明るいキャラクターで人気を博した。2005年には近鉄と合併したオリックスの打撃コーチも務め、最近は米アトランタ州で造園業を営んでいた。

同氏は「オーナー、関係者の皆さまに感謝しております。忍耐を中心に我慢強く選手を指導そして使い続け、準備がいかに必要であることも自分の経験をもとに伝えていきます。選手とともに考え、育成、試合を行いたいと思います」と話した。

北海道フロンティアリーグは3チーム構成で、今年5月から公式戦を開催する予定。

◆ラルフ・ブライアント 1961年5月20日、米国ジョージア州生まれ。エイブラハムボールドウィン農大から、81年ドラフト1巡目でドジャースと契約。85年9月メジャー初昇格。88年5月に中日入り、同年6月近鉄へ移籍。89年西武とのダブルヘッダーで4打席連続アーチを放ち、優勝をたぐり寄せた2試合は語り草になっている。現役時代は185センチ、94キロ。右投げ左打ち。

◆北海道フロンティアリーグ 北海道を活動拠点とするプロ野球独立リーグで21年1月に設立。今年5月から公式戦を開催する予定。石狩レッドフェニックス、士別サムライブレイズ、美唄ブラックダイヤモンズの3チームによって争われる。