日本ハム今川優馬外野手(25)が、今季初アーチも空砲に終わった。3日オリックス戦(京セラドーム大阪)の4回1死二塁、先制の左越え1号2ラン。チーム23イニングぶりの得点を挙げたが、2-2の8回に勝ち越しを許した。今季2度目の同一カード3連敗。5日からのロッテ戦(札幌ドーム)から仕切り直す。

【ニッカン式スコア】3日のオリックス―日本ハム戦詳細スコア

BIGBOSSチルドレンの1人が、チーム3戦ぶりの得点を生んだ。4回1死二塁。今川が、今季1号を放った。カウント1-1からの3球目、高めに浮いた宮城の127キロスライダーに反応した。肘当てが外れ落ちるほどの持ち前のフルスイングで、日本ハムファンが詰め掛けた左翼席へアーチをかけた。ベンチを飛び出し、両手で「BIGBOSSポーズ」を決めた新庄監督と、歓喜の瞬間を分かち合った。

チーム23イニングぶりの得点は「本当に勝ちたいのと、ずっと打てなくて、投手陣に迷惑をかけていた」との強い責任感から飛び出した。今カードは先発陣が奮闘しながら、援護点を挙げられずにいた。この日の先発河野も上々の立ち上がりを見せており「何とか早く点を取って、楽に投げさせてあげたい」との思いを、本塁打につなげた。

社会人出身の2年目。「一流の投手にも目が慣れてきて、少しずつ対応できている。状態はすごく良く、過ごせている」と進歩を感じている。スタメン時には、いつも新庄監督から「いつも通り、楽しくやれよ」と声を掛けられ、気合を入れ直してきた。気掛かりは連敗が続き、BIGBOSSの笑顔が少なくなっていたこと。「勝てないと、いろいろ言われることもあると思う。ビッグボスも勝とうとしている思いは、選手達に伝わってきている」と選手の思いを代弁した。

先制2ランは空砲に終わり、本塁打以外の打席は無安打と課題も見つかった。「1本だけじゃなくて、もう1本、もう1本と打っていかないと勝てない」。今度は勝利を呼び込む1発を描く。【田中彩友美】