ロッテは難敵攻略まで、もう少しだった。オリックス山本に7回で9安打を浴びせた。山本にとって被安打9は今季最多。球界屈指の右腕の直球に絞った。変化球は、4回に高部がカーブを右前打したのみ。あとの8安打は全て150キロ前後を捉えた。

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井口監督は「しっかりコンパクトにいこうということができたと思います」。初回、先頭高部は直球を2球続けて空振り。3球目も続いた直球を変わらず振りにいき左前打。先取点につなげた。立ち上がりから、チームとしての方向性が実った。

だが、追加点が遠かった。山本に対し、2回以外は毎回得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ない。逆転された後の7回にレアードのソロで1点を返しただけ。ここぞで踏ん張られた。井口監督は「向こうがギアを上げたときに、こっちも対応しないといけない」と指摘。それでも、攻略の糸口はつかめた。「攻撃としては、いい形でできたと思います。また次回、今日みたいに攻めながら、もう1本、出せるように」と前を向いた。【古川真弥】

▽ロッテ小島(7回4安打3失点、自責2で今季初黒星。5回に佐野皓に打たれた逆転3ランに) 球数も少なかったので『たられば』ですが、1球1球もっと大事に行っても良かったかなというのが反省です。