ロッテ佐々木朗希投手(20)が、自己最速タイとなる164キロをマークした。

3回、オリックス福永への3球目が球場スピードガンで「164」と表示された。場内から大きな拍手が起きた。今季初登板となった3月27日の楽天戦(楽天生命パーク)の初回に164キロをマークしており、2週間後に自身の記録に並んだ。同じ3回、宜保の4球目にも164キロを投げた。

佐々木朗は岩手・大船渡高時代の3年春、高校日本代表1次候補合宿の紅白戦で、国内高校生史上最速の163キロをマーク。プロ33年目の今季は2月の練習試合から160キロ台をマークし、シーズン開幕後の投球が注目されていた。

日本人の最速記録は165キロで、エンゼルス大谷翔平が日本ハム時代、16年10月16日にCSソフトバンク戦(札幌ドーム)で記録している。大谷は当時22歳。同じ岩手県出身の佐々木朗は、20歳にしてあと1キロに迫っている。

NPB最速記録は21年8月13日、巨人チアゴ・ビエイラ投手(29)が中日戦(東京ドーム)で投じた166キロとなっている。【金子真仁】