阪神桐敷拓馬投手がいきなり中日打線につかまった。

佐藤輝明プロ初2番起用!勝率「067」阪神打線大幅テコ入れ 中日-阪神/ライブ速報>>

初回、大島、A・マルティネスに単打2本を浴び、2死二、三塁のピンチから阿部に143キロ直球を右方向へ痛烈にはじかれた。右翼佐藤輝が懸命に追いかけるも、あと1歩で届かず。走者一掃の適時二塁打で相手に勢いを与える先制の2点を奪われた。2回も得点圏にランナーを背負い、無失点で切り抜けたが、わずか2イニングで降板。プロ初勝利はならなかった。

13日の小川と同様に、緊急先発だった。この日先発を予定していた藤浪が、新型コロナに感染。中継ぎで待機していたルーキー左腕が代役を託された。5回3失点だった開幕カードの3月27日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来、プロ2度目の先発に「前回先発した時は試合をつくれたと思うんですけど、結果的に負け投手になってしまって悔しかった。中継ぎでも本当に悔しいことが多かった。勝ちを持ってこれるように頑張っていきたい」と試合前に意気込んでいたが、無念の登板となった。

大幅なテコ入れが敢行された打線も、中日柳を前に沈黙が続いた。開幕から16試合連続で4番に座っていた佐藤輝をプロ初の2番で起用。1番には中野、好調の近本を3番に置き、大山が今季初めて4番に入った。昨季最優秀防御率の好投手相手に、3回まで完璧に抑えられた。4回先頭の中野が左前へチーム初ヒットを記録するも、佐藤輝が変化球を打たされ、あっさり二ゴロ併殺に倒れた。この日初めて訪れた得点機の6回2死一、三塁。佐藤輝の打球は再び二塁へ転がり、チャンスを逸した。

チームは13日、延長戦の末に中日にサヨナラ負けで連敗を喫し、開幕から6カード連続の負け越し。16試合終了時点で勝ち星はわずか1勝にとどまり、勝率はプロ野球史上最低の0・67の“珍記録”を立ててしまった。逆風はさらに強まるばかりだ。【古財稜明】

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