オリックス山本由伸投手(23)の連勝記録が18で止まった。ソフトバンク戦で8回2失点と好投したが、打線の援護がなかった。敗戦投手となるのは昨年5月19日ロッテ戦以来、11カ月ぶり。

【写真たっぷりライブ速報】オリックス山本由伸19連勝ならず ソフトバンク戦

ソフトバンク先発の石川柊太投手(30)と責任投球回の5回まで投げ、互いに無失点。

しかし、6回1死一、三塁で3番中村を遊撃へのゴロに仕留め、併殺でピンチを切り抜けるかと思われたが、ショート紅林が二塁に悪送球し、先制を許した。

なお一、三塁で4番グラシアルも遊撃へゴロを打たせ、今度は紅林が二塁にきっちり送球した。だが、二塁手の安達が右手でボールを握り損ね、一塁へ悪送球。併殺崩れの間に2点目を失った。山本の京セラドーム大阪での連続イニング無失点は「22」で止まった。

山本は前回9日ロッテ戦(ZOZOマリン)で勝ち、昨年5月から18連勝として足立光宏が阪急時代の70~71年につくった球団記録を更新。18連勝中に投げた20試合のうち、先制されたのは前回を含めて3度だけだった。安定感ある投球は変わらず、この日で21試合連続クオリティースタート(QS、6回以上自責3以内)となった。

昨季ソフトバンク戦は3完封を含めて6勝1敗、防御率0・98と得意とし、今季初顔合わせだった。

味方の失策による記録ストップ。ただ、山本は過去に「ミスしたくてミスしてる選手なんていないと思う。みんな一生懸命、プレーしている。また次、やり返せるように練習するだけです」と話しており、11カ月ぶりの敗戦にも、下を向くつもりはない。【真柴健】