ヤクルト石川雅規投手(42)が21年連続勝利を達成した。

【関連記事】ヤクルトニュース一覧

今季3試合目の先発マウンド。初回から満塁のピンチを招きながらも130キロ台前半の直球に変化球を駆使し、阪神打線を封じ込めた。阪神相手は19年8月7日以来、3年ぶりの勝利。21年以上連続白星は史上7人目の快挙だが、入団1年目からでは56~77年の米田哲也(近鉄)22年、53~73年の小山正明(大洋)21に次ぐ史上3人目、左腕では初めてとなった。

「(チームメートに)いつも何か変なプレッシャーをかけてるんじゃないかなって気になってもいたんですけど、(捕手の内山)壮真がいいリードをしてくれた。バックもナイスプレーをして盛り立ててくれました。ひとりではできない数字。いつも応援してくれるファンのみなさんと、サポートしてくれる裏方さんはじめ、監督、コーチのおかげで今日もマウンドに立つことができました。ありがとうございました」

打線は2学年下の青木が3回に1号ソロで援護してくれた。石川は「さっき青木が(お立ち台で)“石川おじさん”って言いましたけども、“青木おじさん”が打ってくれたので僕も気合が入りました」と笑った。

身長167センチの「小さな大投手」だ。頭には白髪が入り交じるセ・リーグ最年長投手が、慣れ親しんだ本拠地・神宮で通算178勝目を手にした。今季は開幕ローテーション入りも2戦2敗。登板機会なく2軍での調整をへて臨んだ一戦だった。投げ込みを増やし「そういう意味では中6日じゃできない調整もできた。僕らはどんだけ言っても結果を出してなんぼなので、結果がでたらいい調整ができたなとなりますし、結果がでなかったらもっとやり方があったんじゃないかとなるので。なんせ結果がほしいですね」と勝ちを強く意識し、見事に形に表れた。