日本ハムが、今季初の東京ドームでの主催試合で惜敗した。オリックス山本由伸投手(23)攻略には成功したが、2-2の同点で迎えた延長10回に決勝点を奪われた。

BIGBOSSが、バットと足で絶対エースを攻略した。まずは両軍無得点の4回だ。3番近藤健介外野手(28)が左前打で出塁すると、4番松本剛外野手(28)が左翼線への二塁打で無死二、三塁。さらに5番石井一成内野手(27)が右前適時打と、山本から3連打で1点をもぎ取った。先制打の石井は「好投手からなんとか先制点を取ることができてよかったです。追加点を取れるように頑張ります」と振り返った。

連打で流れをつかむと、次は足でかき回した。先制後の4回無死一、三塁、6番野村佑希内野手(21)の打席で、一塁走者の石井が盗塁すると、三塁走者の松本剛もスタートし生還。好投手山本から2点を奪った。

投げては先発の加藤貴之(29)が序盤からテンポの良い投球を披露した。4回に2死一、二塁のピンチを招いたが宗佑磨内野手(25)を二ゴロに打ち取り無失点。7回まで6安打無失点と好投した。2試合連続の完封勝利の期待がかかった8回に落とし穴が待っていた。1死一塁から紅林弘太郎内野手(20)に左越え2ランを浴び、同点に。それでも粘り強い投球で試合をつくってみせた。

10回にリリーフ陣が崩れて惜しくも勝利を逃したものの、今季初の東京ドーム主催試合で熱戦を繰り広げた。