阪神西勇輝投手(31)が粘りの投球で今季2勝目を挙げた。1回に連打されて先制の1点を失ったが、2回以降は立て直した。

走者を出しても踏ん張る。6回は宝刀の内角シュートがさえた。先頭のA・マルティネスを空振り三振。阿部も懐をえぐって、空を切らせた。2死一、三塁のピンチを招いたが、内角シュートを意識する石川昂の裏をかいて外角スライダーを引っ掛けさせて遊ゴロに片づけた。序盤のリードを守り、6回1失点だった。お立ち台で「全員のバックアップで投げきることができた。みんな、ダッグアウト、ベンチ裏でも勝つ気持ちが強い。なかなかチームは前半、勝てない試合が多い。フラストレーションもたまるのがファンの皆さんもあったと思う。巻き返すしかない。全員、勝つ気持ちは失っていない」と声を張り上げた。

▼阪神の西勇が甲子園での中日戦で負けなしの5勝目。いずれも先発で2度の完投勝ちがある。敵地では6戦で1勝4敗と苦しんでいるが、甲子園では対照的に相性が良い。この日は10三振を奪った。西勇の2ケタ奪三振は20年10月8日広島戦以来で、オリックス時代も含めて甲子園で自身最多の奪三振数となった。

【関連記事】阪神ニュース一覧