広島ドラフト6位の末包昇大外野手(25)が、昨年の佐藤輝(阪神)以来となる新人満弾を含む5打点で、21安打17得点の大勝に貢献した。4月2日中日戦以来の1発は球団では92年町田以来、30年ぶり2人目となる新人グランドスラム。球団史にその名を刻んだ。チームは2位に浮上した。

<広島猛打アラカルト>

◆マツダで球団最多 広島の17得点は20年10月30日中日戦以来だが、マツダスタジアムでは過去3度あった14点を上回る球団最多。21安打も11年9月19日阪神戦に並ぶ同球場での球団最多タイ。

◆4安打が4人 菊池涼、マクブルーム、坂倉、上本が4安打。4安打以上の最多人数は03年8月1日ダイエーの5人だが、4人は史上6度目で、セ・リーグでは3度目のタイ記録。セの過去2度は50年6月7日広島、94年9月10日広島と、すべて広島がマーク。

◆5イニング連続弾 3回から7回まで5イニング連続アーチ。チーム連続イニング本塁打の記録は67年巨人の6イニングで、5イニング以上は史上10度目。球団では65年以来2度目。

◆新人の満弾&5打点 ルーキー末包が4回に満塁弾。広島で満塁本塁打を打った新人は、92年7月26日大洋戦の町田以来30年ぶり2人目。新人の1試合5打点は昨季の佐藤輝(阪神)と牧(DeNA)がいるが、広島では72年10月8日ヤクルト戦の道原、92年の前記町田に並ぶ球団最多。