拓大が粘る東農大を退け、2連勝で勝ち点を挙げた。

1年生投手が躍動した。4回からリリーフで登板した内山将投手(1年=九州国際大付)が5イニングを2安打無失点と好投し、大学初勝利をつかんだ。持ち味の力強い真っすぐを軸に制球良く投げ込み、試合の流れを引き寄せた。

九州国際大付の3年時、楠木徹監督の勧めでサイドスローに転向した。「横からの方が、投げやすく、自分にフィットしている」。球の出どころがわかりにくく、入学早々から大学生の打者たちを翻弄(ほんろう)。「今日は外中心に攻めました。次はインコースを強気に攻めていきたい」。長所を生かしながら、1年生とは思えぬ強心臓で投げ続ける。

拓大は昨秋に2部優勝を果たしたが、ほとんどが4年生だった。主力が卒業し、この日の先発メンバーのうち4年生は3人だけ。馬淵烈監督(32)は「まだ発展途上のチーム。目の前の試合を勝っていくだけ」と先を見ずに1戦必勝を掲げる。「(内山には)いい意味で今日の勝利を自信にして、これからも試合でレベルアップしてもらいたい」と、さらなる飛躍を期待した。