エースが止めた! 楽天則本昂大投手(31)が、チームの連敗を4で止めた。7回5安打1失点(自責0)で今季2勝目。

開幕投手を任されたエースが悪い流れを断ち切り、「そんなに気負うことなく今日はいけたかなと思います。光とうまく相手の打ち気をそらしながら投げることができたかなと思う。なんとか抑えて帰ってこられたのはすごく良かった」とうなずいた。

最後のヤマ場を乗り切った。1点リードの7回、2死満塁のピンチを招いた。2日連続でお立ち台に上がっていた滝沢が打席に入った。「何回も同じバッターにはチームとしてダメかなというのがあるので、全力で抑えにいきました」。チームの悔しさを全部背負って、カウント1-2から低めの136キロフォークで空振り三振。初球から4球すべてを落とし、マウンド上でほえた。チームが苦しい中での力投で、2位ソフトバンクとの差は4に。流れをガラッと変える、エースの仕事を見せつけた。

今季最多の123球。開幕直後に新型コロナで離脱し、復帰3戦目。「今日の終盤はフォームのバランスがすごく良かった。いい感覚をつかめたかなというのはあるので、これをもっと再現性高く、初回から出せるようにしていきたい」と新たな収穫もあった。不安はもうない。投球を磨き、さらなる高みを見据える。【湯本勝大】

▽楽天石井GM兼監督(則本の好投に)「精度の高いボールを投げてくれていた。彼の役割というのはチームを勝たせること。しっかり結果というところを出してくれたので、良かったかなと思います」

○…マルモレホスが1本塁打3打点と奮起した。1点を追う4回無死一塁、カウント1-2からエンスの真ん中に入った119キロカーブを右翼席へ運ぶ4号2ランを放った。9回1死一、三塁では左犠飛。この日チームの全得点をたたき出した。「どのような時もチームに貢献することはうれしいし、なおかつそれがチームの勝利につながることはこれ以上ない喜びとうれしさ」と満足していた。

【関連記事】楽天ニュース一覧