ロッテ松川虎生捕手(18)が、初の交流戦でさっそく価値ある仕事をした。

1点リードの5回2死一塁。広島床田からファウルを6球打ち、粘っての11球目を左中間へ運んで適時二塁打とした。球団史上初の、高卒新人の交流戦での安打。「1打席目にツーシームでやられていたので、ちょっとイメージしながら」と同じ球でやり返した。

意識は1つ。「次の回が投手からというのと高部さんからというのでは全然違うと思うので、そこだけを意識して」。8番松川がつなげば、9番はレギュラーシーズンでは打席に立たない石川に回る。前日には「DHがあるとなしでは全然違うと思います」と話していた。追加点を挙げるには長打がほしい場面で、プロ10安打目にして4本目の長打。井口監督も「本当に2点目が大きかった」と働きぶりをたたえた。

本職のリードでも、16歳年上の石川の魅力を引き出した。「パとセの打者では反応も全然違うと思うので、そういう部分をしっかり見ながら配球を」と臨んだ一戦。右打者外角からストライクに入れるシンカーを効果的に配し、セ打率1位の広島打線を沈黙させた。「2ボールになってからも、正直にまっすぐじゃなく、アバウトにカットボールだったりを」と感性を生かし試合を進めた。46試合を終え、スタメンマスクはこの日で25試合目。未知の交流戦でもっと大きくなる。【金子真仁】

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