12球団最多8度の優勝を誇る「交流戦王者」ソフトバンクが、ミスから崩れて2年連続黒星発進となった。

同点の8回2死二、三塁で、又吉の右打者・嶺井の内角にそれた投球を甲斐が捕れず。今季2個目の捕逸で、決勝点を献上した。藤本監督は「やっぱり全部ミスで点を取られているよね。(投球が)抜けたかわからないけど、あれくらいはしっかり捕手が捕ってやらないと。ミスでの負けです」と厳しい表情で話した。

この場面だけではなく、隠れたミスが伏線となっていた。1点リードの4回の守備では、無死一塁で投ゴロを処理した石川の二塁送球がそれて併殺を取れず。その後、同点に追いつかれた。藤本監督は「結局、あそこで1点取られた。もっと最少失点ですんでたかもしれないですね」と悔やんだ。

5回の攻撃では、無死一塁での今宮の二ゴロで、一塁走者の三森が三塁を狙ったが走塁死。指揮官は「走るのはね、先の塁を盗むのはええけど。三森からすれば(打球が)抜けたと思って走ったんですけど、それはだめやもんね。(守備の)体勢が崩れて行けると思った、だったらいいけどさ」と判断ミスを指摘した。

交流戦を得意としてきたが、5勝9敗4分けで球団史上ワースト勝率に終わった昨年に続いて初戦を落とした。たかが18試合、されど18試合と言われる短期決戦。藤本監督は「まあ、切り替えて明日行きましょう」。悪い流れを引きずるまいと、前を向いた。【山本大地】

ソフトバンク石川(6回途中10安打3失点も勝敗付かず)「打たれてしまった結果というのはしっかりと受け止めて、追究していかないといけない。もっと長いイニングを任せてもらえるような投球、安心してもらえるような投球を次回はできるように頑張ります」

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