横浜(現DeNA)、中日で活躍した谷繁元信氏(51=日刊スポーツ評論家)が「プロ野球選手による本塁打最多連続シーズン数」で29日までにギネス世界記録に認定された。プロ1年目の89年から15年の現役引退まで27年連続で本塁打を記録。歴代2位で25年連続のリッキー・ヘンダーソン、野村克也、イチローを上回った。

この日、フジテレビ系の「S-PARK」で授与式も行われた。ギネス世界記録の公式認定員の寺西らら氏から、公式認定書が渡された。「まさか自分がギネス世界記録を認定される数字を残せるとは思っていなかったです」と笑顔だった。

番組内では「プロ野球投手による安打最多連続年数(24年)」でギネス記録を持つDeNA三浦大輔監督(48)から祝福のコメントも寄せられた。「自分もギネス世界記録を持っていますけれども、谷繁さんの27年連続ホームランというのは本当にすごい記録だと思いますし、長く打ち続けられる丈夫な体、そして技術、素晴らしかったと思います」と話した。

通算12本塁打で谷繁氏に最も本塁打を献上した広島高橋建1軍投手コーチもコメントし「広島市民球場でライトの方に打たれたというイメージが強い。佐々岡監督(通算9本塁打)と現役時代にどこに投げてもライトスタンドのポール際に打つ技術を持っているんだよなと話していました」と明かした。谷繁氏も「(配球は)読んではいないが、広島市民球場は狭かったので、ライトに狙って打っていました」と量産の秘訣(ひけつ)を語った。

実は1年ほど前までプロ野球記録であることは認識していたが、世界記録でもあることには気がついていなかったという。「ヘンダーソンも盗塁王のイメージが強いが、自分もホームランでギネスになるとは。そこは興味深いです」。

通算3021試合出場のプロ野球記録も持ち、新たな世界記録の勲章も加わった。「内心は抜かれたくない記録ですが、いつかまた誰かにこの記録を抜いて欲しいですね」と世界の選手たちに期待していた。

【谷繁氏の27年連続本塁打】

89年(大洋=19)=3本

90年(大洋=20)=3本

91年(大洋=21)=5本

92年(大洋=22)=2本

93年(横浜=23)=4本

94年(横浜=24)=5本

95年(横浜=25)=6本

96年(横浜=26)=8本

97年(横浜=27)=13本

98年(横浜=28)=14本

99年(横浜=29)=11本

00年(横浜=30)=9本

01年(横浜=31)=20本

02年(中日=32)=24本

03年(中日=33)=18本

04年(中日=34)=18本

05年(中日=35)=14本

06年(中日=36)=9本

07年(中日=37)=6本

08年(中日=38)=2本

09年(中日=39)=9本

10年(中日=40)=7本

11年(中日=41)=6本

12年(中日=42)=5本

13年(中日=43)=6本

14年(中日=44)=1本

15年(中日=45)=1本