阪神佐藤輝明内野手(23)が、BIGBOSSの前で全11球団制覇に挑む。ルーキーだった昨季はセ・リーグ全5球団とオリックス、ソフトバンク、楽天、西武戦で本塁打をマーク。ただロッテと日本ハム戦はノーアーチだった。だが、ロッテ戦は今月27日からの3連戦で一気に2発。残るは日本ハム戦で、今週末の3日から甲子園で3連戦がある。「何とか一戦一戦、勝ちにいって、いい結果が出たらいいなと思う」。勝利を呼ぶ豪快アーチで、全11球団制覇ができれば最高だ。

新庄ハムとは今春の練習試合で2試合戦った。2月8日の第1打席で放った左前適時打を見た新庄監督は、「素晴らしい。ああいう打撃ができる子だし、続けていってほしい」とうなった。今季は4番の重責を背負いながら、全てチームトップの打率2割7分5厘、29打点、12本塁打をマーク。さらに成長した姿を見せるチャンスがやってきた。

今季甲子園では3本塁打。だが、4月15日巨人戦で菅野から打った4号2ラン以来15試合、63打席ノーアーチが続いている。約1カ月半のブランクを埋めるべく、今回の甲子園6連戦は絶好の見せ場になる。

まずは31日から西武3連戦。昨年は敵地で対戦した5月28日に1試合3発を放ち、西武山川が「輝明君はかなりエグいですね」と話すなど山賊打線を震え上がらせた。西武戦はいいイメージかと問われた佐藤輝は「そうですね。はい。いい結果が出るように、頑張ります」と笑った。セ界を代表する長距離砲が、甲子園にアーチを描いて6連戦を勝ち切る。【石橋隆雄】

 

▼阪神は31日にも今季の自力優勝が消滅する。条件は(1)ヤクルト○なら阪神●または△(2)ヤクルト△なら阪神●。いずれの場合も、6月1日以降に阪神が残り89試合に全勝しても、ヤクルトが阪神戦13試合を除く79試合に全勝すれば、最終勝率で阪神を上回るため。ここまで3試合続けてヤクルトと〇〇●の相星で免れているが、4度目の崖っぷちも踏ん張り切れるか。

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