ロッテ安田尚憲内野手(23)はお立ち台を終え、クラブハウスまでの50メートルを歩いた。

今季1、2号の2打席連発本塁打は、プロ初の1試合2発。万雷の拍手に「期待してるぞ!」の声がダイレクトに届く。「昨日もチャンスで打てなくて、そういった状況でもファンの方がすごく応援してくれてたので、ほんとに感動しました」と照れた。

2回1死、原の直球を左翼ポール際へ運んだ。53試合目、108打席目での今季1号。通算65発を放った履正社(大阪)時代から、周囲の期待は放物線だ。「監督からも言われてますけど、自分そんなにホームランバッターでもないので」。飛距離への思いもあるが「求められているところが今そういったところかと言われたら、多分そうでもないと思うので」。冷静にセンターを狙いつつ、4回2死では原のスライダーを完璧に右翼席へ飛ばした。

練習では河野打撃コーチに「後ろに(体重を)残しすぎるな」と指摘されつつ整えてきた。左へ右への連続弾。「2本目の(右翼への)方が自分らしさは出ていたと思いますけど、1本目みたいなのが出てくると幅も出てくると思うので」とし「両方いい本塁打だったと思います」とした。ベンチ前では三木にパパパパパンッと1秒間に5度たたかれること2回。ベンチを明るくする意味でも、いい本塁打だった。【金子真仁】

【関連記事】ロッテニュース一覧