東都大学野球リーグ史上初となる青学大、中大、日大の三つどもえの順位決定戦が、最終日を迎えた。青学大が中大との激闘を制し、6日間の順位決定戦にピリオドを打った。順位は2勝の青学大が4位。1勝1敗の日大が5位、2敗の中大が6位となった。中大は6月20日からの1部2部入れ替え戦で、2部優勝の東洋大と対戦する。
互いに譲らず3-3で迎えた9回表。青学大は2死一、三塁と好機を広げ、打席には1番中島大輔外野手(3年=龍谷大平安)。「下村がロングリリーフで頑張ってくれていた。何とかしたかった」と低めの変化球をすくい上げ、左中間に運ぶ適時二塁打で勝ち越しの1点を奪取。なお2死一、三塁から三塁失策で1点を追加し、リードを2点に広げた。
成長した自分を見せる。打席に入る中島は、2年前の光景が頭に浮かんだ。2部秋季リーグ戦。勝てば優勝が決まる拓大戦は、延長までもつれた。11回1死満塁、一打サヨナラのチャンスに中島は併殺打に倒れ、試合も敗戦。しかし翌日、同じ勝利数だった日大が先に敗れ、2部優勝を手にした。コロナ禍でのリーグ戦で1部への自動昇格も決まったが、中島には悔いが残った。もう2度と同じ失敗はしない-。「今度は自分がチームために何とかしたかった」と思いを込めバットを振った。「気持ちの面で成長したかなと思います」と胸を張った。
リーグ史上初の順位決定戦は最初の総当たりで勝負がつかず、2週目にまで及んだ。安藤寧則監督(44)は開口一番「よく残ってくれました」。ようやく緊張から解放され、ほおを緩ませた。昨春に1部昇格し、2年目。昨年はコロナ禍での開催で、従来の勝ち点制と違い、2回戦総当たりによる勝率で順位を決定し、秋は入れ替え戦も中止になった。「東都がどれだけ緊張感があって大変なリーグかということを体験できない限り、なかなか伝えきれなかった」。その中で今季は勝ち点制に戻り、順位決定戦へ。緊張感ある中、4試合を戦った。「いろいろな意味で入れ替え戦に匹敵するものがあった。選手たちは東都の厳しさを感じられたと思う。これを秋に必ずつなげ、生かして欲しい」と選手たちに期待した。
意地と意地のぶつかりあい。どちらに勝敗が転ぶかわからない、紙一重の戦いが終わった。それは「戦国東都」と言われるにふさわしい2週間だった。山田主将は「この経験があったから強くなった、と言われるように、これからも取り組んでいきたい」と力を込めた。【保坂淑子】



