巨人打線が、今季無敗だった「完全男」、ロッテ佐々木朗希投手(20)に、10試合目の登板で初黒星を付けた。5回までに8安打&3盗塁で5点を奪いKO。2回から5回までは毎回得点を奪った。

3回1死二塁からは、4番岡本和真内野手(25)が佐々木朗に、今季初の本塁打を浴びせた。2ボールからの141キロフォークを右中間スタンドに16号2ラン。3月のオープン戦の満塁弾に続く1発で“朗希キラー”ぶりを発揮。飛距離128メートルの打球に打った瞬間、スタンドインを確信。ゆっくりと歩き出し「いい投手なので何とかつなごうと思った結果、ホームランになって良かったです」と言った。

打線がつながり、完全男を完全攻略した。2回無死三塁、増田陸の右中間への先制の適時三塁打で風穴をこじ開けると、主砲の2ランで追加点。4回には2死二塁から丸佳浩外野手が右前適時打で4点目。5回には中前打で出塁した先頭吉川が二盗、三盗でかき回すと、1死三塁からポランコがこの日2本目の長打となる左翼フェンス直撃の適時二塁打で5点目。5回8安打5失点でマウンドから引きずり降ろした。

原辰徳監督は「今日うまい具合にね、つながりました。いろんな意味でつながりましたね。(岡本の2ランは)いい場面でね、久しぶりに打てたというか。本来のあっち方向(右中間)に大きなのが出る時にはいいですね」と評した。

試合前には佐々木朗と対面した長嶋茂雄終身名誉監督が「私が見てきた約80年の中で、今は佐々木朗希くんがNO・1です」と話していた投手を攻略。令和の怪物から5試合ぶりの5得点を挙げ、3連戦初戦から勢いに乗った。

 

▽5回8失点で降板のロッテ佐々木朗希 「見ての通りです。自分のミスもありましたし、チームの足を引っ張ってしまい申し訳ないです」

 

◆佐々木朗の巨人戦 今年3月18日のオープン戦(東京ドーム)で対戦。2回2死一、三塁から一塁へのけん制球を山口が捕れず(一塁手失策)、1失点。3点リードの5回2死一塁から坂本、ポランコに連続四球を与え、岡本和に逆転満塁本塁打を浴びた。プロ入り最多の108球を投げ、4回2/3で被安打5、奪三振8、与四球3、失点5、自責点4。勝敗はつかず、最速163キロだった。

 

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