都市対抗野球東北2次予選が12チームが参加して開幕。日本製紙石巻(宮城・石巻市)はJR秋田(秋田市)に8-1で勝利。先発の中島涼貴投手(26=白鴎大)が6回5安打1失点と粘投が光った。優勝チームと第2代表決定戦を勝ち抜いた2チームが全国大会(7月18日開幕、東京ドーム)に出場する。

「フォームのタイミングが合わない中で、粘り粘りの投球ができたと思います」。初戦の緊張から身体に硬さがあったが、変化球を駆使して6回を1失点に抑えた。中島涼は「自分は打たせて取るピッチングスタイル」と語ったが、この日は10奪三振。ストライクカウントを整え、決め球のフォークで空を切らせた。中島涼は「捕手の井町(大生)が良いリードをしてくれた」と振り返った。打っては打線が、中島の粘投に応える18安打8得点。快勝で初戦を制した。目標の「都市対抗で勝つ」ことを実現するため、まず代表枠を勝ち取る。