明大(東京6大学)が神奈川大(神奈川)に勝利し、初戦を突破した。19年以来の優勝に向けて、好スタートを切った。

初戦の先発を任された村田賢一投手(3年=春日部共栄)は、キレのある直球を軸に、変化球との緩急で相手打線に的を絞らせず、4回まで無安打。8回を被安打4の無失点、87球で先発の役割をしっかり果たした。リーグ戦では2戦目の先発だったが「1回も負けられない中で、今日は落ち着いて投げられました」と話した。

0-0で迎えた6回1死満塁、指名打者で今季初のスタメン出場を果たした村松開人内野手(4年=静岡)が、バットを短く持って放った一ゴロの間に、1点を先制。笑顔でベンチに戻った。

7回1死二、三塁で、今春首位打者の宗山塁内野手(2年=広陵)がカウント1-1から直球を打って適時中前打を放ち、2点を追加。勝利を大きく引き寄せた。宗山は「いい当たりではなかったけど、運がよかった。ポジティブにとらえて、明日につなげたい」と話した。

今春から寮で同部屋の2人が、投打で活躍。田中武宏監督(61)は「村田はフィールディングがうまく、四球もないので初戦を任せた。期待通りの投球でした」と話した。