巨人のアダム・ウォーカー外野手(30)が矢のようなバックホームでチームのピンチを救った。

4回2死一、二塁から中日石橋が左前打を放つ。返球が苦手なウォーカーの前に安打が飛ぶと相手チームは決まって、三塁コーチが腕をぐるぐると回し、本塁突入を指示。この場面でも同様だった。

しかし、この日のウォーカーは違った。ノーバウンドで捕手・大城にバックホーム。二塁走者の阿部はタッチアウトとなり、勝ち越しを許さなかった。

中日立浪監督からリクエストを要求されたが、当初のジャッジ通りアウトがコールされた。

2回にも1死一塁からの高橋に左前打で一塁走者のA・マルティネスが当たり前のように本塁突入。しかし、ウォーカーは遊撃・坂本へ好返球をみせ、中継で本塁でアウトとした。ウォーカーはこれが今季初補殺だったが、続けざまに2つめの補殺も記録。日頃から亀井善行外野守備兼走塁コーチと二人三脚で取り組んできた守備練習が生きた。

○…試合前日の27日、ウォーカーはポランコとタッグを組んで、吉川と“将棋対決”に臨んでいた。将棋のまちとしても有名な天童市内のチーム宿舎にある巨大将棋盤で“対局”を楽しんだ。日本の習慣や文化にもコツコツと積極的に触れようとする勤勉さも、日本野球への順応とは無関係ではない。

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