阪神が巨人を12年以来となる2試合連続完封で破ってカード勝ち越しを決め、2位巨人とのゲーム差を1・5とした。

主役は伊藤将司投手(26)だ。左腕からキレのあるボールを繰り出し、巨人打線を4安打に抑え、自己最多の9奪三振で、2度目の完封勝ち。自身5連勝を飾った。プロ初完封だった5月22日も、甲子園での巨人戦だった。宿命のライバルを、またも抑え込み、3万8032人の観衆を沸かせた。伊藤将は「最高です! 」と笑顔。自己最多の9奪三振には「自分は三振を取るピッチャーじゃないので、丁寧に投げていこうというなかで三振が取れたのでよかったと思います」と振り返った。

左腕を援護したのは女房役の梅野隆太郎捕手(31)と助っ人メル・ロハス・ジュニア外野手(32)だった。梅野は1-0の4回に貴重な追加点となる2号ソロ。「ポール際だったんですけど、ファンのみなさんの声援で入ったと思って。本当にうれしかったです」と喜んだ。ロハスは7回にダメ押しの4号ソロ。「昨日、岩崎と梅野にビデオ見ながらアドバイスをもらって、そのスイングをすればホームランになるよと言ってもらって。ホームラン打とうと思って打席に入ったので、打ててよかったです」と4月22日ヤクルト戦以来の1発に満面の笑みだった。

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