巨人が見せ場なく阪神に完敗し、借金生活に突入した。2連敗でカード負け越し、今季初の借金1、阪神伊藤将に今季2度目の完封負け、今季初の2試合連続の無得点負け、今季最長の23イニング連続無得点…。ゼロ行進の代償として、厳しい現実の数々を突きつけられた。原辰徳監督(63)は「まずはやっぱり攻撃陣がつながりも含めて、つながってこないとね」と振り返った。

先制され、逃げ切られる-。そんな悪循環から抜けられない。この試合も先発シューメーカーが初回に3連打で1点を献上。4回、7回とソロ本塁打で加点された。7月は12試合中10試合で先制され、2勝7敗1分け。これで先制された試合は、引き分けを挟んで5連敗となった。打線が本来の力を発揮できずに沈黙する今、先制されると戦いはさらに厳しくなってくるが、原監督は「そうなんですと言ったら精神力的に弱いという感じに認めてしまうことになるから、なかなか認めたくはないね」とチームの底力を信じている。

ただ、借金1という現状は直視した。「みんなでしっかり、それは受け止めないとね。原因はあるはずですからね。それを修正していくというところですね」と顔を上げた。大黒柱のキャプテン坂本が腰痛のため離脱中で、2位の座も脅かされてきた。巨人が踏ん張りどころを迎えている。【浜本卓也】

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