日本ハムは追い上げ実らず、新庄剛志監督(50)の連勝は7でストップ。球団新人監督の連勝記録更新は、ならなかった。2点を追う9回2死走者なしから、ルーキー上川畑大悟内野手(25)の適時二塁打を含む3連続長短打で1点を返したが、あと1歩及ばず。日本一になった16年以来の8連勝こそ逃したが、チームの成長を感じる黒星に、BIGBOSSは満足げだった。

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最後の最後まで分からない勝負の行方に、本拠地の札幌ドームが沸いた。2点を追う9回2死走者なしから、ルーキー上川畑の適時二塁打を含む3連続長短打で1点を返し、なお満塁。逆転サヨナラ勝ちのチャンスで、初球を振り抜いた4番野村は、惜しくも右飛に終わった。試合終了の瞬間、全身で悔しがった新庄監督だったが、表情は晴れやかだった。

新庄監督 (最後の野村は)よく芯に当てた。負けてしまったけど、最後の盛り上がりは、勝ったような感じ。なんなら、勝ちゲームより面白い。粘りが出て来ている。それがめちゃくちゃ、うれしい。

球団新人監督の連勝記録更新も、チームにとって6年ぶりの8連勝も逃したが、まるで勝利監督のように声を弾ませた。

7月に入ってから破竹の勢いで白星を重ねたきたが、相次ぐアクシデントで小休止を余儀なくされた。前日16日西武戦で打球が直撃したエース上沢は、右足中指の骨折で全治約8週間。左腕の加藤までも、発熱で新型コロナウイルスの陽性判定を受け、戦列を離れた。突然、先発3本柱のうち2本を欠く事態となったが「そういうこともあると思いながら、やっているから」と、BIGBOSSは泰然自若。「逆に若い選手はチャンスをつかみに来たらいいし、開幕でやったように、中継ぎ7~8人で1試合を戦ってもいい。それも面白いかな」。ピンチをチャンスと捉える超プラス思考で、明るく元気に試練を乗り越える。【中島宙恵】

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