楽天が、今季最多の17得点で快勝した。

1回、辰己の左翼への先頭打者本塁打で先制。無死一塁で浅村が左翼上段への16号2ランで続くと、1点を追加してなお2死三塁で、炭谷が左翼へ2号2ランをたたき込んだ。初回、3本塁打6得点でソフトバンク先発大関を攻略。石井GM兼監督は「チームがぐっといい方向に進んだんじゃないかなと思います」と、ド派手な先制パンチをたたえた。

長く得点力不足に悩まされてきたが、鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように爆発した。4回には早くも先発全員安打。終わってみれば、浅村と炭谷が2本塁打。辰己、銀次、岡島、田中和、小深田が猛打賞。今季最多タイの21安打に最多17得点と打ちまくった。

兆しはあった。得点につながらなくても得点圏に走者を進め、鋭い打球が守備の正面を突くことも多かった。指揮官は「打線の方はいいアプローチを続けてくれている。今日たまたま点が入ったとかじゃない。1週間以上前ぐらいから上向きになっている感じはあります」。6月21、22日以来の連勝。上位2チームとは1・5差に再接近した。22日からは西武との3連戦。犬鷲が上位に襲いかかる。【湯本勝大】

○…滝中が4月17日以来となる2勝目を挙げた。ファーム調整をへて、1カ月半ぶりの1軍マウンド。1回から大量援護をもらったが、冷静に投げ込んだ。集中力を切らさず、7回5安打1失点で無四球。「銀仁朗さんを信じて、思いきり腕振って投げました。アバウトでしたけど、バッターに向かっていけました」と手応えをつかんだ。