DeNA三浦大輔監督(48)が、試合の舞台裏や自身の思いなどを語る「月刊ハマの番長」。第5回は、7月の戦いぶりとともに投手陣の次なるステージに向けた進化、打順が固定傾向に入った理由、ベンチ内や自身の変化などを語った。【取材・構成=久保賢吾】

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-7月は現在、10勝7敗2分け。5カード連続で勝ち越すなど、前半戦は4位での折り返しとなった

接戦が多かった中で、選手たちが「自分たちもやれるんだ」と自信を力に変えているように感じる。この短期間でも、戦いながら成長してくれています。

-7月で、この1試合を挙げるとすれば

0-0の延長12回で引き分けた7日中日戦ですかね。点は取れなかったですけど、点を取られなかった。ずっと緊張感のある中で守り切れた。緊張感が、選手たちを成長させてくれているなと。

-日替わりだった打順が10日の巨人戦以降、数パターンに絞られ始めた

蝦名の成長が大きいです。1番打者として打つ、粘る、思い切りのある走塁ができる。2番の桑原はバントも、粘ることも、勢いをつけることもできる。「2人で1番」のような形で3、4、5と組みやすくなったかなと。

-7月のチーム防御率は初の2点台の2・87。投手陣全体の成長も見える

逃げのピッチングが少なくなってきました。打たれたくなくて、カウントを悪くして、歩かせる場面が少なくなってきた。じゃあ、今度は攻めた中で打たれた時、もうひと工夫をどうしようかと。次の段階というか、そういうものも見えてきた感じはします。

-12日広島戦から斎藤チーフ投手コーチ、木塚投手コーチが同時にベンチ入り

ベンチの枠も空いていたし、バッティングコーチが2人いるように、隆さんがゲームで投げてる投手のケアを重点的に、ブルペンとの連携は、木塚コーチにブルペンとも行き来してもらいながら、より密にしてやっていこうと。

-ブルペンにアナリストが待機するようになったことも連携強化策の1つ

ベンチにアナリストがいるのに、ブルペンにはいなかったですから。もちろんミーティングはしてますが、よりリアルタイムで情報交換を、という点も含めて入ってもらっています。

-変化で言えば、三浦監督のマスクが青から白の不織布に変わった

いつ、聞かれるのかと思ってたんですけど(笑い)。6月28日の阪神戦からなんですけど、ちょうどあの試合は暑かったので、球団のロゴが入った白の不織布マスクに変えて。それで3連勝したので、そこからずっとです。

-後半戦に向けて

今、借金は3ですけど、とにかく白星を1つずつ重ねていって、何とか首位に食らいついていければなと。2位以下がだんご状態なんで、ヤクルトへの挑戦権を取るためにも、貯金を積み上げていけるようにしていきたいです。