大学・社会人選抜の「1番・右翼手」でスタメン出場した今秋ドラフト候補の早大・蛭間拓哉外野手(21)が、マルチ安打をマークした。

代役での1番打者が、存在感を見せた。ENEOSで都市対抗優勝し、大会MVPに当たる橋戸賞に加え、打撃賞、若獅子賞と史上初の3冠に輝いた度会隆輝内野手(19)が1番での出場を予定していたが、体調不良のため出場辞退。急きょ、蛭間に1番起用が巡ってきた。

第2打席で、阪神森木と対戦。3回1死、カウント2-2からの5球目、154キロ直球を左前へはじき返した。一塁上では、一塁手の日本ハム清宮と笑顔でコミュニケーションをとる姿もあった。テレビ中継で解説を務めた元日本ハム斎藤佑樹氏からは、初対戦の投手との打席で「つまりながらですが、外野に持って行けるのは、対応力がありますね」と高評価を受けた。

5回の第3打席では、巨人木下と対戦。1死から低めの変化球にうまく合わせて右中間を破る二塁打を放った。中日根尾、ロッテ藤原ら同じ00年世代の選手たちとプレー。その中でドラフト候補としての持ち味を発揮した。