阪神が広島に競り勝った。7番メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が4回に放った左翼席へ5号2ランが決勝アーチになった。大山、北條が新型コロナウイルス陽性の判定を受けて抹消。前日4日に抹消されたロハスが代替選手として登録された。矢野燿大監督(53)はチームの窮地を全員でカバーすると力強く語った。

 

--8回湯浅は仲間のミスもカバーした上で、クリーンアップも抑えた。

「ミスっていうかね、アイツしかあのフィールディングで投げるやつおらんと思うけど、拓夢(中野)がちょっと早く“投げない”と思っちゃったってのもあると思う。しっかり踏ん張ってくれたっていうのは、自信にはなると思うし、今日の勝ちにつながったと思うし。素晴らしかったです」

--中継ぎ陣がリードを守り切った

「もう頭が下がるというかね。うちの特徴というか、勝ちパターンやけど、もうちょっと点がどっかでとりたいっていうかね。理想的には取りたいなってのももちろんある。でも、こういう苦しいところで登板していくっていうのが続いてくると、どんな場面いっても、大丈夫っていう自信や成長にはなると思う。優(岩崎)はね、もちろんそういう経験を積んでいるけど。浜地と湯浅っていうのは、実質、今年からなんでね。その僅差でどうしのぐかっていうのが、2人の成長にはつながっているのかなと思う」

--先発西勇は粘り強く

「調子がいいっていうふうには見えなかったけど。いつも通り、丁寧に投げてくれたから、あっこまで行けたと思う。まあ、あの後のサダ(岩貞)もよく止めてくれた。ピッチャーがよく頑張ってくれたね」

--野間との接触が交代の理由か

「いやいや、関係ない」

--ロハスがチャンスをものにした

「こういう悠輔(大山)とかジョー(北條)がいなくなった状況の中で。(2軍に)落ちて、気持ちも落ちたと思うけど、またすぐ戻ってすぐ打ってくれたというのは助かった。本人も自分のためにも、チームのためにも価値ある1発だったんで。今後もランナーを置いての打点とか長打っていうのはジュニアの魅力だと思うから。そういうところを期待します」

--大山、北條が抜けてみんなでカバー

「本人たちが早く帰ってくる努力をしてくれながら、オレらはいるメンバーでどれだけ粘れるかというところになると思う。まあまあずっとコロナで3年くらいやってるけど、何が起こるか分からないんで。チームで力合わすしかない」

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