阪神が投手戦をものにできず、2連敗で3位に転落した。11カードぶりの負け越しを喫し、DeNAと順位が入れ替わった。

自身8連勝で9勝目を目指した伊藤将司は、味方の援護を待ちスコアボードに「0」を並べ続けた。3回は2死から大田、佐野に連打を浴び、一、三塁のピンチで4番牧を迎えたが、キレのある143キロ直球で一邪飛に仕留め無失点。走者を出しながらも落ち着いた投球で得点を許さなかった。

しかし8回につかまった。2死から二塁山本の失策と佐野の左前打で一、二塁のピンチを招き、牧に左翼フェンス直撃の適時打を浴びた。守備の失策もあり、2点を失った。続く宮崎にもタイムリーを浴び、3点を失った。

阪神打線はDeNA先発浜口に苦しめられた。緩急自在の投球に翻弄(ほんろう)され、5回2死までノーヒットに抑え込まれた。7回は2番山本が中前打を放ち、初めて先頭打者が出塁したが、直後に盗塁死。7回まで得点圏に走者を進めることができなかった。

8回はチャンスをものにできなかった。1死から陽川が右中間への二塁打でチャンスメーク。しかし梅野が空振り三振、木浪は二ゴロに倒れ、絶好の得点機を逃した。9回も得点を奪うことができなかった。