阪神が今季21度目の完封負けで5連敗を喫した。今季初勝利を目指した先発藤浪晋太郎投手(28)が7回1失点と快投したが、打線が中日先発小笠原に7回無失点に抑え込まれた。打線はこれで43イニング連続適時打なし。チームの借金は2に増え、3位タイで巨人に並ばれた。

18打席連続無安打中のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)をスタメンから外した一戦。好機で痛恨の凡退が相次いだ。

0-0の4回は2番糸原健斗内野手(29)の四球、3番メル・ロハス・ジュニア外野手(32)の二塁打で無死二、三塁。ここから4番佐藤輝明内野手(23)、5番陽川尚将内野手(31)、6番山本泰寛内野手(28)が3者連続で空振り三振に仕留められた。

1点を先制された直後の6回裏は2死一、二塁で陽川が空振り三振。2点を追う8回裏1死一、二塁からはロハスが空振り三振、佐藤輝が左飛。貧打に苦しむ現状を象徴するようなシーンが続いた。

大阪桐蔭出身の藤浪は東海大相模出身の小笠原との甲子園V腕対決で、白熱の投手戦を演じた。最速160キロを計測し、5回終了時点で4者連続を含む10奪三振。20年7月30日ヤクルト戦以来の2ケタ奪三振も記録した。

だが、両チーム無得点で迎えた6回表、安打で許した走者に暴投が絡み、1死三塁から1番岡林のスクイズ(記録は犠打野選)で先制点を許した。7回を無四死球でまとめ、10奪三振4安打で1失点。上々の投球内容だったが、自身426日ぶり、先発時に限れば484日ぶりの白星はならなかった。

▼藤浪がまた、今季初白星を逃した。勝利投手となっていれば、21年6月13日楽天戦での救援勝利以来。先発では、同年4月16日ヤクルト戦以来484日ぶりとなるところだった。

▼藤浪の1試合2桁奪三振は、20年7月30日ヤクルト戦10奪三振以来、2年ぶり。なお藤浪の1試合最多奪三振は13個で、過去5度ある。

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