おかえり、中野! 新型コロナウイルスに感染していた阪神中野拓夢内野手(26)が復帰戦で2安打2得点、1盗塁と躍動した。1軍昇格即、1番遊撃でスタメン出場すると、初回の守備で先頭塩見の放ったライナーを横っ飛びで好捕。いきなり、背番号51の存在を見せつけた。

「(1軍合流の)連絡を頂いた時に井上ヘッドコーチから『今のチームの状態を変えてくれ』と言われた。そこの言葉が刺さりました」

打席でも必死だった。3回、1死一塁から併殺崩れで塁に残ると、すぐさま二盗に成功。今季18個目の盗塁を決めた。7回には2死一塁から今野の直球を右前に運ぶ復帰後初安打。8回には1死一塁から左腕山本の直球を振り抜いて右中間へ適時二塁打をマークした。

今月9日に陽性判定を受け、その後、関東で自主隔離していた。16日に1軍本隊に1度合流し、試合前練習に参加。17日は甲子園に戻り、室内練習場で調整していた。最短で19日巨人戦からの復帰プランだったが、矢野監督は「残り試合とか、チームの状況を考えたらそういうわけにもいかない」と前倒しを決断した。中野は「復帰した日に連敗を止めることが出来て良かったかなと思います」。待ちに待った切り込み隊長が苦しむチームに帰還した。【桝井聡】

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