3年目左腕の巨人井上温大投手(21)がプロ初先発で奮闘するも、4回1/3を8安打3失点(自責1)でプロ初黒星を喫した。1回先頭から連打で無死一、二塁とされると、バッテリーミスで傷口を広げた。無死二、三塁から阿部に先制の右前適時打を浴びた。なお1死一、三塁からは一塁けん制で飛び出した走者を挟むも、吉川が本塁へ悪送球で三塁走者の生還を許し、2失点の立ち上がりとなった。

2回以降は最速148キロの直球とスライダーで存在感を示し、4者連続三振を含む、7奪三振と持ち味を発揮した。1シーズンのチーム8人目の初勝利となればプロ野球最多記録だったが次戦以降に持ち越しとなった。「立ち上がりは打者と勝負する前に自分と戦っていて自分の投球ができませんでした。今後に必ず生かしていきたい」と教訓として胸に刻んだ。原監督は「未来というものは予感させてくれる投手だと思います」と評した。

▽巨人桑田投手チーフコーチ(井上の初回に)「キャッチボールをする時間もなくそのまま行って、2ストライクから打たれたり、けん制など、やってはいけないミスが続いた。次回は改善してほしい。また先発で投げさせたい」

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